「冷房に当たると腕がジリジリする」「寒いような暑いような不快な感覚が続く」「夜に症状で目が覚めてしまう」
このようなお悩みでご相談に来られる方は少なくありません。
漢方では腕の症状だけを見るのではなく、冷え・睡眠・腰痛・排尿・生活環境など全身の状態を確認し、体質に合わせた処方を行います。
今回は、冷えによる腕のジリジリ感が続いていた方の症例をご紹介します。
〔ご相談内容〕
女性(76歳)
主なお悩み
・両肘から手先にかけて、寒いような暑いような「ジリジリした感覚」
・冷房に当たると15分ほどで症状が出る
・温めると落ち着く
・クーラーを止めると治ることもある
・夜間、腕のビリビリで目が覚めてしまう
・家が山奥で、背中の後ろが寒くなることがある
既往歴・服薬
糖尿病(HbA1c 6.8)
服薬:ジャヌビア、ポラプレジンク、フェノフィブラート、メトグルコ、エゼチニブ
夜間尿 1〜2回
腰痛
イボ痔
耳鳴り・難聴
生活背景
おじいさまの介護があり、夜に眠れない日が続いていた
〔漢方での考え方〕
腕のジリジリした感覚は、冷え・血流の滞り・自律神経の乱れ・疲労の蓄積などが複合的に関係していると考えました。
また、血糖値が高い状態が続くと、手足にしびれを感じることがあります。
夜間の睡眠不足、山間部の寒さなども体質に影響していると判断し、自家製漢方の煎じ薬と丸薬を1か月分お作りしました。
〔服用後の経過〕
●1か月目
煎じ薬と丸薬を服用。
深夜0〜3時頃に起こっていた腕のビリビリが軽くなってきました。
ただし、昼間に首の後ろがビリビリし、寒さを感じるためタオルを巻いて過ごすことがありました。
その後、おじいさまが亡くなられ、夜に眠れるようになったことで体調がさらに安定してきました。
丸薬が苦手とのことで、煎じ薬のみをもう1か月お出ししました。
●2か月目
寒くなってきた時期でも、首の後ろの寒さは以前ほど強くないとのこと。
足の裏の冷えはあるものの、しびれは前より楽になってきたため、さらにもう1か月煎じ薬を継続。
●3か月目(2月)
「だいぶ楽になってきた」とのご報告。
腕のジリジリ感は大幅に軽減し、日常生活での不快感が少なくなってきました。
〔まとめ〕
腕のジリジリした感覚は、冷えや血流、自律神経、生活環境などが複雑に関係していることがあります。
漢方では症状のある部位だけでなく、睡眠・冷え・生活背景・体質を総合的に判断し、一人ひとりに合わせた処方をご提案しています。
冷えによるしびれやジリジリ感、寒さや冷房で悪化する不快症状でお悩みの方は、一度ご相談ください。

